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2010年2月21日 使徒の働き 16章16~18節 「主の御名の権威」

2010年2月21日 使徒の働き 16章16~18節

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聖書の話 「主の御名の権威」

序文)パウロたちがマケドニア第一の都市ピリピで伝道を開始して、幾人かの改心者を得た。それがピリピ教会の基礎となった。ルカが紹介した一番目の信徒はルデヤという立派な評判の神を敬う婦人で、紫布の商売で抜きんでていた裕福な女性であった。そして第二番目は、当時ヨーロッパ世界で、悲惨と卑しめられた女性の代表のような占いの霊につかれた女奴隷の解放であった。

Ⅰ 占いの霊につかれた女奴隷

ブルースという聖書学者が、この女性について整った説明をしている。彼によると「悪霊につかれた不幸な女奴隷で、主人たちは彼女の病気を食い物にして、金銭上の利益をせしめていた。占いの女–アポローンの霊に憑かれた者とルカは記している。アポローンは神託を授ける神殿で占いの神として礼拝されていた。女性の無意識に語る言葉は、神の声とみなされ、自分の運勢をききたがっている人々たちから盛んに求められていた。」

悪霊に取り付かれた不幸な女性を食い物にして稼いでいた主人たち、何と非良心的な主人たちかと思うでしょうが、これらが古代社会の縮図であって、現代にはないと考えるかというと、そうではない。現代もなお、同様のことがデレビや雑誌などのマスコミで利用され、占いの霊に憑かれた女性が登場し、それが偽物であるか、本物であるかに関係なく、おもしろおかしく取り上げられ、一億総占いのような様相であります。自分の生まれた星座は何だとかいって、古代の占星術の現代版を実行して一見遊びのように見えながら、その実、悪霊の働きに引き込む準備をさせ、自分の運勢を占い師に問いかける将来への道を備えさせている。儲けるものたちが背後にいる。喜ぶ悪霊が背後にいるのです。

「心霊力をもっている者に気をつけていただきたい。これは人々についていろいろな事柄を感知したり、将来のことを預言したり、知りもしない相手を洞察したりする能力である。旧約聖書に出てくる預言者たちの場合は、神から与えられた識別力の賜物であることもある。しかし偽予言者たちはそのような識別力をもって悪霊に仕えていた。心霊力を主張する現代版は、それらを逆利用するサタンからきた偽物であり、悪霊つきの場合もある。占いは将来の事柄を預言し、あるいわ隠された情報を発見する能力である。聖書の預言の模造品である。」と言っている聖書学者がいる。

Ⅱ 占いをする女奴隷はパウロとシラスにとっては厄介な存在であった。「17節」この出来事において重要な事柄が二つあります。

第一は、その占いをする女奴隷は、パウロとシラスの使命を正確に述べていたことです。彼らは「いとたかき神のしもべたち」であった。

第二に 彼女は偽りを巧みに真理の中に混ぜたことである。言語で、彼女はここで「ある救いの道をあなた方に宣べ伝えている人たちです。」と言っています。これはイエス・キリストは「ある救いの道」出会ったが、他にも救いの道があったということが意味されています。

しかし、聖書はこの点で次のように言明しています。「この方以外には、だれによっても救いはありません。世界中でこの御名のほかには、私たちが救われるべきどのような名も、人間に与えられていないからです。」(使徒4:12)

どのように悪霊がするかに注意しましょう。女奴隷は悪霊の力によって語っていました。パウロもシラスも知らないうちに、彼らに関する真理を語っています。そして占い師がよくするように、偽りを事実によってカムフラージュしたのです。

彼女はしつこくこのようにし続けました。幾日もしたのです。なぜパウロは、彼の使命について、この占い師の証言によって困り果てイライラしたのでしょうか?パウロは、それが「敵を打ち負かすことができないならば、敵と妥協せよ」というサタンの古い戦術の一つであることを見抜いていました。この女奴隷の証言を受け入れていたなら結果はどうなったことでしょう。人々の目には、それが彼女の能力の承認であると映り、多くの人々をさらに欺瞞に追いやることになりました。なぜならサタンは多くの真理を語りながら、その後に、巧みに嘘をそっと混ぜるからです。第二にパウロをサタンの攻撃に今後もずっとさらし続けたことでしょう。

パウロは明らかに霊を識別する能力を持っていました。なぜなら彼は問題を18節のようにして解決したのですから。

悪霊の行動に関係すると、悪魔的な影響を受けやすくなるのです。たとえそれが手相やカードや占いや、吉兆判断やおみくじ、などのような形式によるものであろうと、そうです。私たちは主イエスの御名によって「悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば悪魔はあなたがたから逃げ去ります。」(ヤコブ4:7)と言われていることを忘れてはなりません。占い師があなたの過去や現在を正確に言い当てることができるかもしれません。その結果あなたが、占い師が本当に超自然の力を持っていると確信し、その預言が現実になると思うかもしれません。このようにして貴方が自分を満足させる方向に進むことになりかねないのです。

占い師の預言が的中すると、その人は悪魔の奴隷になります。どのように無害と宣伝され見えていても占い師を軽視してはなりません。悪魔に仕えているからです。

 

Ⅲ 主イエス・キリストの御名の権威

主イエス・キリストの御名は、悪霊を追い出す権威があります。それは全能の神を表しているからです。ルカ10:19〜20。

わたしたちがキリストとともに歩みを続けているなら、私たちは主イエス・キリストの者として、その権威を主張することができます。サタンも悪霊たちも私たちを害することはできません。それは十字架の上で主イエスさまが大勝利を治めてくださったからです。主イエスこそ、その力の源であります。

もしわたしたちがキリストを、ないがしろにして、故意に知りながら、そして執拗に、何らかの罪を犯し続けるなら、サタンが私たちを支配しようとするでしょう。キリストは世にたいして、生まれながらの罪にまみれた肉に対して、サタンに対して勝利をされたのです。十字架につけられ、死に、よみがえられ、天にのぼられた主こそ、あらゆることにおいて権威をもっておられるのです。

主は、私たちの罪を負って十字架にかかられたとき、私たちの罪とその結果である死を負われました。そこでは、キリストとともに(一体となって)私たちも死んだのです。主がよみがえられたときに死はその力を抜き取られました。サタンは大敗北を喫したのです。イエス・キリストを信じるものたちは、彼にあって間違いなくよみがえることをサタンは知っているのです。自分たちが敗北したことを知っているのです。クリスチャンは間違って主イエス様とサタンが同じ力を持っていて競いあっているかのように考えています。とんでもない誤解です。復活によって主イエスの権威は天にいても地においてもいっさいの権威を帯びており、何ものも奪い去ることができない力を帯びておられるのです。

天にのぼられた主は、神の右の座におられます。全宇宙における最大の力と権威の座に主イエスは座しておられるのです。そして信徒たちはキリストと一体であるうえに、キリストとともにいると言われています。エペソ2:6[キリスト・イエスにおいて、ともによみがえらせ、ともに天のところに座らせてくださいました。]

日常生活を主イエスにあっていっさいの権威を受けた者としての自覚を持って、堂々と力強く歩まなければなりません。もはやおどおどしながら進む必要はないのですから。

 

結び)ローマ12:1~2

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