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2012年3月11日 東日本大震災記念 バイリンガル説教

120311_002_1.mp3  礼拝前半

120311_002_2.mp3  説教

2012年3月11日 東日本大震災記念礼拝 バイリンガル説教

詩篇 46篇1-3節  「神はわれらの避け所、また力」

「GODIS OUR REFUGE AND STRENGTH」

序文)昨年の今日、東日本大震災が起きました。それに伴い津波がおこりました。さらに福島第一原子力発電所の大事故が発生して、放射能汚染が広範囲におよび、今でも自分の家に帰れない避難民が大勢います。福島第一原発から半径20km圏内は、現在も一般市民の立入りが原則禁止されている。大勢のクリスチャンたちが、教会ごと避難しています。今朝の朝日新聞の特集記事に掲載してあった被害者の数字を写真でとりましたが、。紹介します。2012年11現在、者は15,854人でした。行方不明者は3,155人であると発表しています。避難者34万3、935人です。日本国内で起きた自然災害で死者・行方不明者の合計が1万人を超えたのは戦後初めてであり、大津波や大震災に襲われた青森県から千葉県までの太平洋沿岸を中心に、死者・行方不明者、負傷者が発生した。

この大震災直後から,必死の救援活動が日本はもとより、全世界からの救援隊により開始されました。すぐに全世界のキリスト教界からも人々の派遣と物資と支援金により支援活動が行われています。日本福音同盟はもとより、参加の日本長老教会も、諸教会からの有志たちにより、今なお継続しています。先ほど、お二人の兄弟姉妹が救援活動のあかししてくださった通りです。

この大震災にあたり、クリスチャンたちは、聖書のみことばにより、さまざまな励ましと、祈りを捧げて、今に至っております。

 

1 詩篇46篇1-3は日本福音同盟の震災救援活動アピールの、冒頭に書かれていたみことばです。

1節「神はわれらの避け所、また力。苦しむとき、そこにある助け。」は、神への信頼の表明です。詩人が最近の困難な出来事を通して体験した、神の助けを告白しています。「そこにある助け」と言っているのは、具体的に困難な出来事の真ただ中で、神が助けてくださった事をしめします。他の誰かに助けをもとめることはなく、神に求める事の確かさを告白しています。旧約聖書の神の民たちが体験しました。新約聖書時代の神の民たちも体験しました。大小さまざまな「そこにある助け」を今でも神の民たちは体験しています。

2−3節 「それゆえ、われらは恐れない。たとい、地は変わり山々が海のまなかに移ろうとも、たとい、その水が立ち騒ぎ、あわだっても、その水かさが増して山々が揺れ動いても。」

まさに大洪水、大津波の情景です。大震災の情景です。しかし、この情景は、実は天地創造の初めの出来事でもあるのです。聖書の神は、万物の創造者です。支配者です。

創世記1:9「神は、天の下の水は一所に集まれ。かわいたところが現れよ。と仰せられた。するとそのようになった。」詩篇104篇5-9節大洪水の後で、定められたとおりに位置しました。大造山作用により、山があがり、谷は沈みました。神は境を定められました。

創造された天地は、なおも、神が定められた自然世界の巡りに従って動いています。それは、大陸を乗せているプレートの移動がつづき、そのために地震を引き起こし、火山の爆発となり、大津波となり、地球の生きていることの証明です。支配権は今も創造者である主にあります。

人間は、その中で許されているところに住み、自然災害が予想される所を避けて生活をするように導かれているのです。現代では、科学的な精査によって、避けるべきところ、予想できる事柄等、互いに注意を促しているのです。

2-3節の背景に、創造主と天地の支配者であるお方への、基本的な信仰の表明があります。そのような神に信頼する者には、実際にさまざまな大災害と人間が言うような出来事に見舞われたとき、嘆き、心配し、苦しみ、死に直面しても、なお、最終的に動揺はないという告白です。

それは、天地の創造主、摂理の主、いのちの主が、存在の根っこで支えて下さっているからです。

 

2 日本長老教会の牧師で、仙台出身のかたが杉並教会の阿部大牧師です。先生の生まれ育ったところが被災しました。ご家族父上、母上、弟君が、被災されました。そのあかしが杉並教会の機関誌「橄欖」最新号に掲載してありました。3月11日震災から、ご家族の安否が分かったのは14日、電話で父上と話しあったのが15日との事でした。その経緯のまとめとして、先生が思った事が三つありました。① 神がすべての上に主権を持っているという聖書の教えは、大きな慰めであり力であった。最初は実家の家族全員が天に召され、私一人が地上に残される場合もありうると覚悟しつつ,神に祈った。しかし神はあわれんでくださり、家族を守ってくださった。② 父は大きな地震がおきたら(津波を警戒して)どこに逃げるかを決めていたという。そして当日、夕刊配達中であった私の弟を拾って小高い山の上の石巻霊園へ直行した。弟は配達している地区に海からの水が急にあふれ流れ込んで来るのを見たという。危機一髪である。いかに普段から備えをしていることが大切であるかを改めて思わされた。③ 諸教会の兄弟姉妹方の心配と祈りと支援に深く感謝している。

 

結び)神をおそれ尊び信じている神の民たちのために、圧倒的な神の守りと力が発揮されるのです。どのような危険に遭遇して、おそれ、苦しみ、嘆きする事があるけれども、最終的には神の最善を信じて、心を落ち着かせる事ができることを、詩人は体験から教えています。

ローマ8章28節「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべての事を働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」

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