2021年元旦礼拝の音声ファイルです。
2021年元旦 礼拝 エペソ1:4. 「選ばれた目的」
序文)皆様、お正月おめでとうございます。この新しい一年に、神様が私たちをどのように成長させてくださろうとしておられるかを、エペソの教会の信徒に当てられたみことばから短く学び、聞きましょう。
1:4「すなわち神は、世界の基が据えられる前から、この方にあって私たちを選び、御前に聖なる、傷のない者にしようとされたのです。」
1 神を褒め称えた理由
使徒パウロが神を褒め称えた理由の第一は、神の選びの愛にあります。ここからすべての霊的祝福が流れ出ているのです。「世界の基が据えられる前」すなわち天地を創造される前から、救い主のうちにあって、私たちを選んでいてくださいました。それは行き当たりばったりではないのです。思いつきの偶然でもないのです。宇宙創造以前の神の主権的選びは、私たちに何か功績や善行があったからというような考えを持ち込ませません。一人一人が価なしに選ばれた。ここの「世界の基の据えられる前から」というギリシャ語は、ヨハネ17:24でイエス様が「父よ。わたしに下さったものについてお願いします。わたしがいるところに、彼らもわたしとともにいるようにしてください。わたしの栄光を、彼らが見るためです。世界の基が据えられる前からわたしを愛されたゆえに、あなたがわたしに下さった栄光を。」と言われたときのことばと全く同じことばです。永遠からみ父がみ子を愛しておられる、その同じ愛で、私たちを選んでくださっていることの光栄を覚えて、神様を褒め称え続ける一年としましょう。
2「私たちを選び」(ギ エクセレクサト)は文法上 中態(middle voice)で、自分自身のためにする行為を表します。神様はご自分の民とするために私たちを選ばれた。「この方にあって」は「in Him」という句、すなわち「主にある」者としてです。主イエス・キリスト様にあり続ける永遠、そして地上では今年も主にあってです。
それぞれはこのことばを読む時に、謙虚にさせられます。選びの恵み深さを覚えさせられます。無限の感謝と救いの確かさとを強く覚えさせられます。主イエス様に復活のいのちの結びつきを得ているままの一年となります。葡萄の木に結ばれている枝である幸い、実りを保証されている確かさを覚えます。
3 選びの目的
神様がなぜそうしてくださっているのか、その目的が「御前に聖なる、傷のない者にしようとされたのです」と記されています。
これは日々に私たちのうちに働かれる聖霊の働きを得続ける聖化のことです。永遠の選びの教理は現実的な目的をもっているのです。旧約聖書の神への犠牲のささげ物の条件は「御前で聖く、傷のない物」でなければならないとありました。そして完全な犠牲のささげものは、キリストご自身を指していました。神はこのキリストに似たものとなるように私たちをしようとされたのです。「傷も汚れもない、子羊のようなキリスト」に似たものとする。ローマ8:29「神は、あらかじめ知っている人たちを、御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたのです。それは、多くの兄弟たちの中で御子が長子となるためです。」
ここに出て来たことばと内容は、さらにエペソ5:26-27「キリストがそうされたのは、みことばにより、水の洗いをもって、教会をきよめて聖なるものとするためであり、ご自分で、しみや、しわや、そのようなものが何一つない、聖なるもの、傷のないものとなった栄光の教会を、ご自分の前に立たせるためです」と詳しく展開されています。それは「キリストの花嫁である教会」の姿と一緒です。
文脈的には、夫が妻を愛しなさいと勧められているのです。それは「キリストが教会を愛し、教会のためにご自分を献げられたように」愛するのです。そのようにするのは妻を得るばかりか、妻を清めるものであると考えられています。この文脈には、世間一般の夫婦観ではなく、天的な神の家族としての様相が描かれているのです。
クリスチャンの夫が妻を聖めてゆく。夫は主イエス・キリスト様の再臨の日に、自分の妻を主よ、この方がわたしの妻です。わたしの光栄ですと紹介できるために、キリストがなさったように自らの手で妻を導き助け励まし希望をもたねばなりません。ただ、ごちそうを作って、きれいに掃除して着飾らせるだけなら、クリスチャンでなくてもそうしています。クリスチャンホームであることの光栄は、神のみ前に夫も妻もみ国の家族として輝きを分かち合い、育てるところにあります。それは神が私たちを神の家族として一人一人にキリストに似るものとしようと、今年も働かれることで達成されていくのです。
結び)キリストは洗礼を通して聖徒たちを清め、しみや、しわやそのようなもののない、美しい花嫁として教会を整えられ続けられます。表面的な美しさだけでなく、聖よく傷のないと、あるように霊性にも美しいのです。期待して歩みましょう。
“The Reason We Were Chosen” Ephesians 1:4
New Year’s Day service, 2021
- Reason for praising God: the first is His choosing His people to be holy and blameless, before time and the creation of the world. The word used here is the same as when Jesus says He was loved by the Father in John 17:24. God has loved us with the same everlasting love.
- We were chosen “in Him” and for Him. How humbling this is for us!
- The purpose of God’s choosing: holiness, perfect cleansing as God makes us more like His Son (Rom. 8:29). Eph 5:26-27 explains this in the illustration of a Christian husband loving his wife.