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2012年5月27日教会創立11周年記念礼拝

2012.5.27 創立11周年記念礼拝 説教 招詞 ペテロ第一の手紙 1章23-25節

             「おのずから実る」

聖書個所 「マルコの福音書 4章26-29節」

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また言われた。「神の国は、人が地に種を蒔くようなもので、 夜は寝て、朝は起き、そうこうしているうちに、種は芽を出して育ちます。どのようにしてか、人は知りません。 地は人手によらず実をならせるもので、初めに苗、次に穂、次に穂の中に実がはいります。 実が熟すると、人はすぐにかまを入れます。収穫の時が来たからです。」

序)海浜幕張めぐみ教会は、主からの導きと約束のみことば、イザヤ43:19-21「見よ。わたしは新しい事をする。今、もうそれが起ころうとしている。あなたがたは、それを知らないのか。確かに、わたしは荒野に道を、荒地に川を設ける。野の獣、ジャッカルや、だちょうも、わたしをあがめる。わたしが荒野に水をわき出させ、荒地に川を流し、わたしの民、わたしの選んだ者に飲ませるからだ。わたしのために造ったこの民は、私の栄誉を宣べ伝えよう。 」を土台に据えて、開拓準備伝道を1999年7月14日の祈祷会をもって開始しました。さまざまな関係造り伝道をおこない、2001年5月27日伝道所設立式を挙行しました。設立会員は、園田理恵姉
金井 麻由美姉 廣橋美穂姉 廣橋 千穂姉 川原順子姉(初穂:病床洗礼は教会が始まる前)の五名でした。二回目の洗礼式は,2001年12月23日クリスマス礼拝で、幼児洗礼で石川絢楓姉妹でした。同時に石川有希姉妹が転入をしました。つづいて2002年12月クリスマス石井志乃姉妹が洗礼をうけました。

Ⅰ 開拓伝道をするにあたり、教会が大切にして来た方法、手段があります。これは今も,これからも、大切にしていくことがらです。

1 関係作り伝道に徹すること(Evangelism mostly through relationships)

2 すべてのイベントは有料、無料にしない (Charge for events (Japanese will doubt quality if free )

3 •説教は当初キリスト教の基本の基本を取り上げた(1st Sermons were “basics of the basics”) 正式設立後は、連続講解説教をしている(After formal start, began normal expository preaching)

4 宣教師との協力 Partnership with Missionary

5 賜物の発見と奉仕 (Discover spiritual gifts, where to serve)

などです。

これらの方法、手段を用いて、開拓のビジョン実現のために強調してきた点は、次のようであります(Our Core Values)。「聖書の神中心の礼拝」「神中心の伝道」「改革主義神学」「神中心の弟子生活」「神中心の社会更新」「キリストに似る者となる」「セルグループによる教会形成」「その結果としての礼拝所(家の教会)の増殖」でした。

Ⅱ これ迄教会が進めて来た、宣教のすべての働きの根底にあった確信は、今朝のみことばにこめられているのです。

1 今朝のたとえ話しは、まず、神の国のために、人が出来ることがあると教えています。それは種を蒔くことである。福音の種を蒔くことである。救いのみことばを蒔くのである。私たち教会にゆだねられた働きである。信じる人一人一人にゆだねられている働きです。主イエス・キリスト様は天に帰られるときにも「全世界に出ていって、すべての人に福音をのべつ伝えなさい。」とお命じになった。ベイタウンの地に教会が始められたのは、福音の種を蒔くためである。さらに、神の国のために人がしなければならない事がある。それは刈り入れをしなければならない。収穫をする。蒔かれた種が、おのずから成長し実を実らせるときに、人は収穫をしなければならない。

2 しかし、今朝のたとえ話の大切なポイントは、人に出来ないことがあり、それを神さまは今もなさっているということである。蒔かれた種が芽をだして、苗となり、穂をつけ、穂の中に実を結ぶ。それが熟す。この一連の事柄で、人は何も出来ないのです。

種が芽をだすのは、人が「夜寝て、朝起きる。そうこうしている内に」です。人が自由にコントロール出来るものではないのです。神の国は神の支配であり、神の主権が一方的に働いている。

「地は人手によらず実をならせる」という言葉が、ここを理解する上でのカギである。どういう意味なのか。ギリシャ語「αυτοματηオウトマテ」文字通りに訳すと「オートマティック」です。成長の自動性をいっている。目に見える原因はない。「神ご自身によってなされる」という意味合いです。

この考えを、心の中に蒔かれた御言葉による人の救い、永遠のいのちへの誕生、ひいてはその人々の集まりである教会のいのちということに当てはめると、ある成長は「それ自身によって」あるいわ「自動的に」起こされて来ると言うことになります。

しかしながらクリスチャンはたとえそれが経験的には証明出来なくても「おのずから」実を結んでくるのは、実際は聖霊なる神の働きである事を良く知っているのです。この「オートマティズム」(自動性)は「セオマティズム」(神動性)です。

神の国の成長は、個人の中で始まり、それがみからだである教会を形成してますます世界大に広がり、深まり、高まり、長く、永遠につづく。それは福音のもつ「おのずから」の力による。心の中心に蒔かれるみことばの種の中にある神が仕組まれたおのずからの力による。私たちは、この大切な原則を宣教に際して決して忘れてはならないのです。

福音のみことばがもっている、おのずから実を結ばせる力が、発揮されるために、私たちは、自分の内に、みことばを受けていること、働いていることを信じます。伝えた相手の中に既に、みことばは力を発揮しつつあることを信じるのです。

3 ですから、私たち一人一人が、助け合うことが必要です。おのずから実を結ぶみことばを分かち合い伝えるために、それぞれが出来ることがある。種を蒔くのは私たちに出来ることである。水を注ぐことは出来ることである。牧師にしかできないのではなく、既に信じている人はみことばのおのずからの力を得ている。聖書の言葉を語る機会を作ることを、それぞれにチャレンジしてもらいたい。

みことばにあるおのずから実をむすぶいのちは、神さまが救いに導かれた一人一人の中で成長してゆく。それは一人一人がキリストの恵みの量りで量られた賜物を発揮するように人生を導かれる。それぞれの賜物が種を蒔き、水をやることのために発揮されるために、自分に与えられた賜物の発見が必要です。さらにその賜物を用いるための訓練が必要です。自分の弱さを知っているが賜物を与えられている一人一人が、その発揮のために助け主・聖霊様の助けを必要としている事に気がつくと、熱心に祈り求めるようになる。義務感や律法的にでは決してなく、恵みの福音のよる喜びの故に熱心がわき出てくる。

熱心に祈り求めるものは与えられる。それでなおのこと、賜物を発揮する喜びを人生で味わう。神が自分を通して自ずと実を結ばせるのを経験してゆくこととなる。人生で最も嬉しい出来事は、自分の祈っていた方が罪の中から救われる事である。主イエス・キリスト様がおっしゃっている。「天にて大いなる喜びがある。」その喜びに与るからです。

おのずから実を結ぶにたるのは、その蒔かれた種が、生き生きと成長しているときです。生き生きとした祈り、感謝、よろこび、献身、礼拝、賛美、何でも、福音の恵みがおのずからいきいきと現れる。そのような教会として歩みをすすめてまいりましょう。

Ⅲ このようなみことばのはげましと、確信によって、次のようなビジョン原案が海浜幕張めぐみ教会でうまれました。新五カ年計画の根底にあるビジョンです。「私たちの教会は、全体的なバランスの取れた成長をめざします。

全体的成長とは、①質的成長(神のみことば、個人の祈り、敬虔な生きた信仰からなる)上に向かっての成長と、

②質的成長(教会の雰囲気-神に栄光を帰し、永遠に喜ぶ礼拝、愛と寛容と赦しを通しての交わり、相互の奉仕による)主にある一体性を得てともに成長すること、

③有機的成長(小グループ化による成長、細胞的成長、牧会、リーダーシップの発揮、働き人の訓練、会堂、財政的充実)内部的に成長すること、

④量的成長(各個教会の拡大成長、開拓伝道による拡張成長、異文化での開拓伝道としての橋渡し成長)さらに多く成長すること、です。これらが全体的に調整された成長をもたらすと信じます。」

1 質的なおのずと成長する教会のめざすべき特徴は、まず、リーダーシップの権威を分与することです。モーセに対するエテロの助言が根拠である。複数長老による小会の形成、また、セルリーダーの複数制、賜物による小グループの複数指導委任制などです。

2 第二は、万人祭司に根拠をおいた、賜物に基づいた奉仕分野制と奉仕訓練。

3 第三は霊的な熱心さである。「霊に燃え、主につかえ」ているか。この教会のクリスチャンは燃えているか、献身的な生活をしているか喜びと熱心さを持ってクリスチャン生活を実践しているか、がみられるか。

4 第四は、生き生きとした賛美と礼拝がなされているかです。礼拝が楽しいかは大切である。礼拝出席者が、礼拝の中に臨在される神による成長のおのずから性を経験しているか。

5 第五は、機能的組織構造か。それぞれの奉仕分野にリーダーがいるかどうかです。それがちゃんと機能しているか。

6 第六は、多機能的セルグループの存在と継続的増殖。人が変えられていくこと、セルグループで実践されていることセルグループが増えていることは重要な特徴である。

7 第七は、伝道の賜物を持っている人々を見つけ、その賜物を生かして用いている。伝道を賜物はないが、別の賜物を持っている人々をその賜物で生かしている。

8 第八は、愛にあふれる関係があるか。心からの笑い声があふれているか。もてなしの賜物が生かされているか。

これらの特徴が、相互関連して、聖霊が働かれて、教会の成長のおのずから性を発揮する。

結び)このようなビジョンの基本概念に基づいて、11年間宣教に励んでいる海浜幕張めぐみ教会は、現在、礼拝出席表に登録されている人の名前は、117名います。遠くに住んだり、ほとんど来なくなった人が、10名ぐらいいるので約100名です。蒔かれた種が、多くのクリスチャン達の水やりによって、おのずからの福音のいのちに拠り生育して、告白にまで導かれてきているのです。新五年計画の実現を信じて、何よりも各自の信仰の成熟をこそ、祈り求めて、12年目に向かいたいものです。皆様の上に宣教の聖霊様の満たしを心からいのります。

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海浜幕張めぐみ教会 - Kaihin Makuhari Grace Church