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2020年2月2日礼拝音声




 2020年2月2日マタイ16:13-17  聖書の話し「生ける神の子キリスト」
 序文)イエス様は,これまでの歩みをとおして,一つの疑問に直面しておられるのです。それは「イエスは,本当はだれであるかを発見した人々がいるだろうか?」です。今までのお働きの結果を人々はどのように理解し,見ているのだろうか。何か達成しただろうか。彼の生活と働きと教えと伝道旅行のすべてをとおして,イエスの中に神を見た者がいるだろうか。それで,一番そばにずーっといた,弟子たちに質問しました。
 
Ⅰ 「人々は,人の子をだれだと言っていますか」(13節)。
 1 彼らはこたえました。「バプテスマのヨハネだといっています。」メシヤを迎えるのにふさわしく民を整えるために悔い改めのバプテスマをほどこした人である。ヘロデ王様に殺されたが,生き返って再来したと考えたのである。
 「エリヤだと言う人もいます。」紀元前700年代の北イスラエル最大の預言者で,当時偶像崇拝に陥っていた王様とイスラエル国民に神のお言葉を持って挑戦して天地の造り主,まことの生きておられる神様を指し示し,本人は生きているまま天から降ってきた火の車と馬にさらわれるように昇天した。旧約聖書の最後の書簡マラキ書4:5-6「見よ。わたしは,主の大いなる恐るべき日が来る前に,預言者エリヤをあなたがたに遣わす。 彼は,父の心を子に向けさせ,子の心をその父に向けさせる。それは,わたしが来て,のろいでこの地を聖絶の物として打ち滅ぼす事のないようにするためだ。」といわれている。エリヤは,メシヤ来臨の直前に,再び不信仰と偶像崇拝から民を連れ戻す先駆者としての働きをすると考えられていた。それでイエス様をそのエリヤだと見たのです。
 「預言者の一人だと言う人もいます。」旧約聖書の中の預言者の一人が使命をおびて復活したのだと考えた。
 共通していることは,イエス様をメシヤその人ではなくその先駆者か,脇役の一人と考えているということです。
 
2 イエス様はこれらの答えを聞かれて,次に弟子たちに尋ねました。「では,あなた方はわたしをだれだといいますか。」
 ペテロは「あなたは,生ける神の子キリストです」(16節)。とイエスに答えました。イエス様こそ,メシヤ・キリスト・油注がれた者,神の子なのだ。イエス様はこの答えを聞いて,ご自分が失敗しておられなかったことを知らされました。
 
Ⅱ イエス様の問いかけに対する,私たちの答えはどうでしょうか。信仰告白はどうでしょうか。主イエス・キリスト様こそ生ける神から遣わされた神の子,救い主,であられると答えられるでしょうか。私たちのウェストミンスター信仰告白は「仲保者キリストについて」次のように告白しています。
 第八章第一項 「神はその永遠のご計画で,ご自身のひとりご主イエスを,神と人との間の仲保, 預言者,祭司,王,神の教会のかしらまた救い主,万物の世嗣,世界の審判者に選びまた任ずることをよしとされた。彼に対して,神は永遠の昔から,ひとつの国民を彼のすえとして与えて,彼により,時至ってあがなわれ,召命され,義とされ,聖とされ,栄光化されるようにされた。」
 
1 第一項では,教会を贖われる恵の契約の主は,受肉された神・人主イエス・キリスト:神と人の間の仲保者として神が任じらた方であることを,先ず告白している。仲保者はあらそいの状態にある両者の間に入って和解させるために調停をする人です。
 
2 次に,キリストの仲保者としての職務は,われわれの贖いをなしとげるためのものであり,それは三つの区別された職務にわかれ,預言者,祭司,王の職務であることが告白されている。ウエストミンスター小教理問答23問『キリストは,わたしたちの贖い主として,その低い状態においても,高い状態においても,ともに,預言者と祭司と王の職務を果たされる。』これらは,仲保者として一つの務めを果たすさいの三つの権能ともいうべきことです。そして,三つは互いにその特色ある務めを補足しあって仲保を全うしています。だから,キリストが教えているときは,常に,祭司であり,王なる預言者です。罪のための犠性をささげとりなしているとき,常に,預言者であり王なる祭司なのです。
 

(1)  
キリストは預言者である。預言者はスポークスマンです。人間に神のみ心を知らせるため,神から送られた者です。この意味でモーセと全ての霊感された人々は預言者でした。しかし,キリストは受肉した人格者『神のことば』でした。彼は,永遠から父のふところにおられ,父なる神を知っておられる方です。仲保者的預言者として,他の全ての預言者たちへの啓示の源泉であり,彼から全ての預言は流れ出たのです。キリストは全預言者たちの預言者であり,全教師たちの教師です。ウェストミンスター大教理43問『キリストは,すべての時代に,彼のみたまとみ言葉によって,いろいろの施行方法で,教会員の建徳と救いについてのすべてのことがらにおいて,神のあますところのないみ旨を示すことによって,預言者の職務を果たされる。』この説明が真理であることは,以下の聖書から証明することがでます。
『参照してください。申18:15,18預言者としてのキリストの到来を預言し,使徒3:22−23でキリストに適用している。ルカ13:33で御自身を預言者として語っておられる。更に,キリストは御 自身,父からのメッセージをもたらすことを宣言され(ヨハネ8:26−28,12:49−50,14:10,24),未来の事象を予告し(マタイ24:3−35,ルカ19:−41−44),権威をもって語られた(マタイ7:29)。群衆はキリストを預言者と認めた(マタイ21:11,46,ルカ7:16,24:19,ヨハネ3:2,4:9,9:17)。』 
 

(2)  
キリストは祭司です。祭司は神に接する人間の代表でした。神に近かずき人間に代って語り行動する特権を所有していました。「ヘブル5:1」祭司職の特色が示されています。代表者として民の中から選ばれ,神によって任命されます。神に関する事柄への人々の関心に能動的で,罪のために犠性や献げものをささげます。更に,人々のために取りなしをします。
 この説明が真理であることは,以下の聖書から証明することができる。
『参照してください。旧約聖書は,来たるべきメシヤの祭司性を予徴している。(詩110:4,ゼカリヤ6:13,イザヤ53)。ヘブル語では,繰り返しキリストに大祭司としての名称をあてている(ヘブル3:1,4:14,5:5,6:20,7:26,8:1)。又主の祭司的働きの言及は,マルコ10:45,ヨハネ1:29,ロマ3:24−25,コリント第一5:7,エペソ5:2,ヨハネ第一2:2,4:10,ペテロ第一2:24,3:18にみられる。』
 

(3)  
キリストは彼の教会にたいし,全てをこえた王の王,主権者であり,主です。神のみ子として,当然,全被造物を統治されます。この王権はキリストの神性に立脚し,最初からその特権は彼のものです。しかし,仲保者としての王権は教会支配の霊的王権と宇宙支配の王権をもっているのです。
 『参照聖句:詩2:6,46:6−7,イザヤ9:6−7,ミカ5:2,ゼカリヤ 6:13,ルカ1:33,使徒2:33−36,エペソ1:22,4:15,コロサイ1:18,2:19。』 
 
 霊的王権はキリストの民:教会を統治されることをさします。霊的といわれるのは,王権が霊的圏内に関係し,信徒の心と生活に樹立され,直接に霊的目的にそって,罪人の救いにふれ外的機関によらないで,霊的手段みことばと聖霊によって遂行されるからです。教会を集め,支配し,保護し,完成することで王権を施行します。主としては,組織的,霊的方法において教会を統治されるのです。
  宇宙支配の王権は,主が神の右にあげられた時に正式に授与されました。それは彼の労苦の約束された報酬でした。(詩2:8−9,マタイ28−18,エペソ1:20−22,ピリピ2:9-11)この授与は,神の子として所有していなかった権能を与えたのではなく,神・人としてのキリストにこの権威を授けたのです。従って彼の人性も,今やこの王なる支配の栄光に与かっておられるのです。この王権は,神の王国の敵にたいする勝利を完遂するまで持続します。コリント第一15:24−28。完遂する日には,王権は父に返還されるのです。
 
結び)「人々は,人の子をだれだと言っていますか」との主イエス様の問いかけに,
ペテロとともに,私たちも「あなたは,生ける神の子キリストです」と答えます。その答えの中身は,聖書全巻を通して,詳しく参照できるのです。信仰告白の重要さに気づいて,学びを深め,確信を深めましょう。主イエス様はペテロのこの告白を大層喜んでくださいました。その上で重要な応答をしてくださいました。次主日は、神の子の性質について学び、その次に、主の喜びの応答を学びましょう。
 
 
 
 
 
 

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